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【サステナブルなアクセサリー】おすすめブランドと選ぶときの着眼点を紹介!

「SDGs」という言葉が各所で聞かれるようになり、エコバックやマイボトルの持参など、わたしたちの生活の中でも当たり前のようにサステナブルな取り組みが行われるようになっています。


日頃から、このような取り組みを実践する方の中には、「身につけるアクセサリーもサステナブルなものを選びたい!」と考えている方も多いのではないでしょうか?

この記事では、おすすめのサステナブルアクセサリーブランドを紹介します。
大切な人への贈り物や、自分へのご褒美にサステナブルアクセサリーを購入したい方はぜひ参考にしてみてください!

目次

サステナブルアクセサリー一覧

ブランド名アイテム価格帯特徴
ALEX MONROEリング、ネックレス
ブレスレットなど
7,000~1,800,000円・全ての商品にカーボンフットプリントを表記
・ゼロカーボンフットプリントで認定された
ダイヤモンドファウンドリーと提携
ana luisaリング、ネックレス
ブレスレットなど
7,000~10,000円・レポートでカーボンフットプリントを表記
・リサイクル貴金属の使用
Pandoraリング、ネックレス
ブレスレットなど
4,000~60,000円・ストーンは全て人工石
cofl by 4°Cリング、ネックレス
ピアスなど
10,000~350,000円・都市鉱山から精錬した素材を地金に使用
・国内製造にこだわる
ENEYリング、ネックレス
ピアなど
12,000~300,000円・ラボグロウンダイヤモンドの原産地や
原材料、流通経路などの追跡が可能
GEM EDENリング、ネックレス
ピアスなど
9,000~90,000円・デッドストックと化した宝石を使用
sobolonネックレス、ピアス
イヤーカフなど
2,000~7,000円・海岸に流れ着いた海洋プラスチックを利用
・ハンドメイド
buøyコースター、キーホルダー
トレイなど
800~5,000円・海洋ゴミとして廃棄されたきた
プラスチックを材料に工芸品を制作
BRACENETブレスレット、リング
メガネチェーンなど
1,000~12,000円・紛失や意図的に廃棄された漁網を再利用

各ブランドについて

各ブランドの概要や、他の取り組みについて詳しくご紹介します。

ALEX MONROE

注目ポイント

  • 全ての商品にカーボンフットプリント表記
  • リサイクルされた貴金属の使用
  • リサイクル可能な包装紙の使用

ブランド概要

ALEX MONROEは、環境への影響を最小限に抑えたジュエリーを制作・販売するイギリスのジュエリーブランドです。イギリスの美しい田園風景をデザインソースとし、鳥や花々、昆虫などを生き生きと表現したデザインが特徴です。

ALEX MONROE
ALEX MONROE

カーボンフットプリント表記

全ての商品にカーボンフットプリントの表記をしています。

ALEX MONROEのベストセラーアイテムの一つでもあるGrazing Doe Necklaceの炭素排出量は0.76kg。これはコーヒー8.77杯分に相当します。

会社の取り組み

①リサイクルされた貴金属の使用

ALEX MONROEの材料はHeimerle + Meulle Groupの一部であるCooksongoldから供給されています。Heimerle + Meulleは、貴金属のリサイクルを専門とするドイツの会社です。貴金属の世界的権威であるLMBAに承認されており、その倫理的行動規範を遵守しています。

ALEX MONROEの材料の60%はHeimerle + Meulleによってリサイクルされた貴金属、残りの40%はEUで採掘されています。

・ゴールド
作品を作るために使用する18ctゴールドは、最低70%のリサイクル金属で構成されています。

・フェアマインド・ゴールド
2021年9月から、ゴールドメッキの新しい作品は、国際非営利組織ARMによって認証されたフェアマインド・ゴールドで行われています。採掘における有害物質の低減や、鉱山で働く人々の労働環境改善、児童労働廃止、インフラの整備、フェアトレードなどを厳密に設け、その基準をクリアした鉱山から採掘される金が認証されます。
フェアマインド・ゴールドを使用することで、環境だけでなく、社会問題の解決にも協力しています。

・シルバー
作品を作るために使用するシルバーは、100%リサイクル金属で構成されています。

・ダイヤモンド
ホワイトダイヤモンドは主に英国に拠点を置く会社であるClark’s Diamondsから支給されており、その石はすべてキンバリープロセスに準拠しています。

・ラボグロウンダイヤモンド
ALEX MONROEでは、ダイヤモンド産業の労働者と、環境への影響を軽減すべく、世界で初めてゼロカーボンフットプリントで認定された生産者であるダイヤモンドファウンドリーと提携することにしました。ダイヤモンドの生産エネルギーはコロンビア川による水力発電で賄うなど、環境に配慮しています。

CO2削減に効果的だと言われているラボグロウンダイヤモンドですが、ダイヤモンド産業から収入を奪ってしまう可能性など、課題もあると言われています。環境負荷に関して、記事後半ではラボグロウンダイヤモンドの製造過程における二酸化炭素の発生について触れていますので、気になる方はぜひ読んでみてください。

②リサイクル可能な包装紙の使用

ALEX MONROEでは、包装会社Wrapologyと共同で開発したリサイクル可能な素材を使用し、パッケージをできるだけ環境に優しいものにすることを目指しています。

箱に使用されるすべての紙はFSC認定を受けており、内部カバーは有機竹生地で作られています。まだ100%リサイクルはできませんが、これを改善するために研究を続けており、最終的には箱を完全に堆肥化可能にすることを目標にしています。

③修理・再調整サービス

ジュエリーを修理することを選択することで、真新しい交換品を購入するよりも炭素排出量を80%削減できるとしています。

ALEX MONROEでは、古い作品を修理して復活させ、寿命、価値、そしてお客様の楽しみを延ばすことも持続可能な社会の実現に貢献すると考え、お客様に長くジュエリーを愛用してもらうために、修理・再調整サービスを提供しています。また、修理ができないものは、リサイクルされ、別のジュエリーに生まれ変わります。

④廃棄物のリサイクル

年間を通して、鋳造プロセス中に作成された使用できない「スプルー」、スナップされたチェーン、壊れた鋳物、さらには鋸引き、ファイリング、平滑化、研磨によって作成されたほこりの微粒子。これらはリサイクルに送られ、最終的には金属として業界に再循環しています。

掲載実績

金融、業界、投資、マーケティングなどのトピックについての記事を掲載している世界的経済雑誌“Forbes”でも紹介されています。

ana luisa

注目ポイント

  • 年間レポートでカーボンフットプリントを表記
  • リサイクルされた貴金属の使用
  • リサイクル紙を使用した梱包
  • 長持ちするジュエリー

ブランド概要

ana luisaは、2018年アメリカで創業した、地球に優しく長く使えるジュエリーを提供しているブランドです。

カーボンフットプリント表記

商品ごとの表記はありませんが、2022年のインパクトレポートに2021年のカーボンフットプリント表記があります。2021年は6,291tCO2eでした。

引用:ana luisa 2022 IMPACT REPORT, p .49

ana luisaは可能な限りリサイクルされた材料を使用し、不必要な採掘や過剰な値上げを回避し、認定プロジェクトを通じて 100% のカーボンニュートラルを保証​​しています。

2020 年に、カーボンニュートラルを達成し、CO2 排出量全体を相殺して正味ゼロの排出を実現しました。
原材料の調達から耐用年数終了に至るまで、全てのジュエリーの作品の製造に関連する二酸化炭素排出量は100%相殺されます。

また、2021 年からクライメートニュートラル認証を取得しました。これはサプライ チェーン全体の炭素排出に対して責任を負っていることを示しています。

そして、2022 年には、製品の 75.5% がリサイクル貴金属で作られ、材料の 73.2% が RJC 実践規範 (COP) 認証を受けました。

会社の取り組み

①リサイクルされた貴金属の使用

・金メッキ真鍮
真鍮とリサイクル14Kゴールドの極厚層を使用し、魅惑的な光沢を実現しています。

・ロジウムメッキスターリングシルバー
99.9% 認定されたリサイクル シルバーで作られています。

・ゴールドメッキスターリングシルバー
スターリングシルバーはリサイクルされており、純度 92.5% の銀で作られています。次に、作品を 14K ゴールドの厚い層でコーティングし、魅惑的な光沢を実現しています。

②リサイクルされた段ボールや紙の使用

・エコメーラー
エコメーラーは100%リサイクルされた段ボールで作られています。そしてその段ボールは、責任を持って管理された森林から生産されたものであることを保証する独立した第三者機関からの認証を受けています。

・コットンボックス
カードケースやコインケースとして再利用できます。

・ギフト用ボックス
100%リサイクルされた段ボールでできています。

・イヤリング/ネックレスカード
100%再生紙を利用しています。

長持ちするジュエリー

 ana luisaのすべての製品は、品質を保証するために厳格にテストされています。化学的および物理的テストと定期的な現場検査を実施することで、金属が安全で、低刺激性で、変色しにくいことを保証しています。また、2年間の保証がついています。

Pandora

注目ポイント

  • 炭素排出量の少ない人工石を使用
  • プラスチックを排除した梱包

ブランド概要

Pandoraは1982年、デンマーク、コペンハーゲンで創業したブランドです。現在は6大陸100カ国以上で入手可能です。

Pandora
Pandora

カーボンフットプリント表記

全商品への表記はありませんが、バリューチェーン全体でのCO2排出量に加え、パンドラ-ラボグロウン-ダイヤモンド コレクションについてCO2排出量を算出しています。

引用:https://pandoragroup.com/products/jewellery-materials/pandora-lab-grown-diamonds

会社の取り組み

①人工石の使用

・ラボグロウンダイヤモンド
Pandora Lab-Grown Diamondsコレクションは、再生可能エネルギーのみを使用して作られ、100%リサイクルされた銀と金でセットされたラボで栽培されたダイヤモンドを特徴としています。

ラボグロウンダイヤモンドの炭素排出量はカットあたり約9.17kgです。これは、そのカーボンフットプリントが同じサイズの採掘されたダイヤモンドよりも約95%低いことを意味します。

・ストーン
パンドラは100%人工石を使用しています。キュービックジルコニアは採掘されたダイヤモンドよりも1カラットあたり5,000倍少ないCO2と、3,000倍少ない水で生産することができます。

②プラスチックを排除した梱包

キャリアバッグからすべてのプラスチックを排除し、新しいジュエリーボックスのプラスチック含有量を75%以上削減しています。パッケージに使用されるすべての紙はFSC認定を受けたものを利用しています。この認定を受けていることは、適切に管理された森林とリサイクル源から来ていることを意味します。

https://twitter.com/Hana_ElSayyed/status/1389997496320016390

cofl by 4°C

注目ポイント

  • リサイクルメタルの使用
  • 環境に配慮した梱包
  • 植林活動への支援

ブランド概要

2022年、4°Cが50周年を迎えるに先立ち、2021年に創立した「cofl by 4°C」。ブランド名「cofl」は「circle of life」に由来し、「生命の循環」や「命の輪」を大事にしながら、豊かに飾ることで気持ちを高めてほしいという願いが込められています。

「サステナブル素材100%」にこだわっており、チェーンやパーツ、ピアスの金具など、「cofl by 4℃」のために特別に工場のラインを押さえ、素材も一から調達するなど、通常のジュエリー作りに比べて多くの工程を要します。通常のアイテムよりもコストが大きくかかる分、D2C(ECでの販売)を実現し、店舗を持たないことで人件費や家賃などのコストを大幅に削減しています。

cofl by 4°C
Cofi by 4°C

カーボンフットプリント表記

カーボンフットプリント表記はありませんが、環境に対する様々な取り組みを行っています。

会社の取り組み

①リサイクルメタルの使用

廃棄された携帯電話やPCなど、国内の資源として注目されている「都市鉱山」から集められ、精錬を経てピュアになった貴金属素材“RECYCLED METAL”をジュエリーの地金に使用しています。

②環境に配慮した梱包

再生紙でFSC認証を取得したショッピングバッグや、RoHS指令基準をクリアした生地でつくるソフトケース、牛乳パックをリサイクルしてつくる有料ケースなどブランドに関わるすべてを環境へ配慮した素材にすることに取り組んでいます。品質にもこだわり、ジュエリーを手にした時の喜びも環境とともに大切にしています。

国内製造

国内の工場で日本の職人さんによって作られるという、ジュエリーの地産地消を実現しています。これにより、自身の肌に身に着けるジュエリーが、いつ、どこで、誰が作ったものなのかわかるという安心感を提供できるだけでなく、国産であることで飛行機や船の輸送にかかる二酸化炭素の排出も抑えられます。

植林活動への支援

地球とジュエリーの美しい関係を目指すために、売上の1%を、森林保全団体more treesへ寄付しています。寄付は1,000円で「more treesの森」の1本の植林活動に相当します。

https://twitter.com/mery_news/status/1460170783221760003

ENEY

注目ポイント

  • 高品質なラボグロウンダイヤモンドを使用
  • リサイクル可能な梱包

ブランド概要

コロナ禍で伸び悩む銀座の老舗百貨店「松屋」の新規事業として、2021年8月にスタートしたのがENEYです。2万円からという手に取りやすい価格と、気軽に身につけられる多様なデザインが魅力です。

ENEY
ENEY

カーボンフットプリント表記

カービンフットプリント表記はありませんが、環境に対する様々な取り組みを行っています。

会社の取り組み

①高品質なラボグロウンダイヤモンドを使用

ENEYのラボグロウンダイヤモンドはカラー、クラリティ、カットの完成度など、グレードを決めるすべての要素において最高レベルの品質を追求し、輝きや透明感にこだわっています。

ENEYのラボグロウンダイヤモンドは、厳格な品質基準で世界中のダイヤモンド取引所で認められている、IGI(International Gemmological Institute)の鑑定書によって証明されています。

②追跡可能性

トレーサビリティ(日本語で追跡可能性)とは、製品やその部品、原材料の流通経路を辿ることで生産段階まで追跡可能である状態のことを言います。ラボで製造されているラボグロウンダイヤモンドは、原産地や原材料、流通経路などの追跡が可能に。安心してお楽しみいただけます。

③リサイクル可能な梱包

梱包はリサイクル可能な再生紙を使用しています。また、ジュエリーボックスもリサイクル可能なスチールを使用しています。

参照:Forbes JAPAN『ラボグロウンダイヤが老舗の救世主に?「ENEY」予想以上の反響のワケ』(2022年6月7日)

GEM EDEN

注目ポイント

  • デッドストックと化した宝石を使用
  • 環境に配慮した梱包

ブランド概要

株式会社ドリームフィールドが手掛けるジュエリー事業の一つです。

ドリームフィールドはもともと”BIZOUX”というジュエリーブランドを展開しています。宝石を買い付けに行く中で、宝石として魅力的でも、内包があったり知名度が高くなかったり、品質として基準に満たなかったりすることを理由に買付けを断念せざるを得ない宝石がたくさんありました。

仮に買い付けができた宝石でも、国内での選別で選ばれず、実際にジュエリーとして使用されない宝石がBIZOUXには残っています。

「注目されない宝石に光を当てたい」という想いから生まれたブランド”BIZOUX”。そして、そこから「宝石のロスを無くしたい」という想いで生まれたのがGEM EDENです。

カーボンフットプリント表記

カービンフットプリント表記はありませんが、環境に対する様々な取り組みを行っています。

会社の取り組み

①使われるはずのなかった宝石を使用

ジュエリーの制作には、高い技術力が求められます。どれだけ熟練の職人であっても、力加減の塩梅で割れてしまう宝石が出てきます。こうした製造工程で割れてしまったり、欠けてしまった宝石を使用したアイテムを、ジュエリーとして楽しめるように誕生したのが、GEM EDENの定番アイテムである「toricago」です。

GEM EDEN

また、ファミリーブランド・ ビズーが得意とするマルチカラーのジュエリーは、宝石の採用基準がとても厳格です。全体の色彩の調和を優先するため、そこに相応しい色だけがふるいにかけられていきます。

緻密なジュエリー制作の現場では、例えその宝石自体がどれほど美しかったとしても、使用されずにデッドストックと化してしまうことがあります。

こうした選別過程でこぼれ落ちてしまう宝石の美しさを、そのまま活かすべく、全18色にもおよぶカラーバリエーションを持つ、「color_palette」が誕生しました。

GEM EDEN

②環境に配慮した梱包

・リボン
土に還る生分解性のベンベルグリボンを使用

・ボックス
プラスチックを減らす取り組みとして、ペーパーボックスを使用

③その他

2023年7月27日から2024年1月26日の間、定番商品「toricago」の売上の3%を、自然と人とを繋ぐ活動を行う、森林保全団体「more trees」への支援に充てました。寄付金は「多様性のある森づくり」をはじめとする森林保全活動の一部に活用されています。

sobolon

注目ポイント

  • 海洋プラスチックを使用

ブランド概要

sobolonは日本で生まれたブランドで、名前は「そぼろ」に由来しています。

全てのモノに価値があり、見方を変えることで色々な物が輝くことができるという想いが込められています。

sobolon
sobolon

カーボンフットプリント表記

カービンフットプリント表記はありませんが、環境に対する様々な取り組みを行っています。

会社の取り組み

海洋プラスチックを使用

海岸に流れ着いた海洋プラスチックを、ラメや貝殻のかけらなどと一緒にレジンで固めて制作しています。海洋プラ自身の色を活かすため色付けなどは一切行わず、水質汚染に繋がる漂白剤などの使用もできるだけ減らしています。

https://twitter.com/popolo369/status/1150436011639312385

buøy

注目ポイント

  • 海洋プラスチックを使用

ブランド概要

buøyはプラスチック製品のデザインや量産を行う株式会社テクノラボの有志メンバーから成る日本のブランドです。

Plas+tech project(プラステックプロジェクト)と題した研究開発活動が、海洋ゴミを使った製品開発を始めるきっかけとなりました。

IoTデバイスや医療機器といったプラスチックでなくてはならない製品の開発を多く手掛ける本業の傍ら、プラスチック素材の魅力や、環境問題で話題となっているプラスチックとどう付き合っていくべきかを模索。

そうした中で、プラスチックを大量生産素材とするのではなく、一品物の工芸品として製造する技術が生まれていきました。

そして、日本各地で活動されているビーチクリーンに対し、収益源となる仕組みづくりは考えられないか、今まで海洋ゴミ問題に関心のなかった都会の人たちと地方ビーチクリーン団体を結ぶことはできないかとの思いから、ECサイトをオープンしました。

カーボンフットプリント表記

カービンフットプリント表記はありませんが、環境に対する様々な取り組みを行っています。

会社の取り組み

海洋ゴミを再利用

海洋ゴミとして廃棄されてきたプラスチックを材料に、美しく新しい工芸品を制作しています。

https://twitter.com/nagasaki_m_shop/status/1743448773643366893

BRACENET

注目ポイント

  • 廃棄された漁網を使用
  • プラスチックを使用しない梱包

ブランド概要

BRACENETは、紛失や意図的に廃棄された漁網を再利用し、アクセサリーを制作しているドイツのブランドです。

BRACENET
BRACENET

カーボンフットプリント表記

カービンフットプリント表記はありませんが、環境に対する様々な取り組みを行っています。

会社の取り組み

①海洋に廃棄された漁網を使用

BRACENETで作られるアクセサリーの材料は紛失や意図的に廃棄された漁網です。

②プラスチックを使用しない梱包

再利用可能なオーガニックコットンバッグに梱包し、大量注文の際は、リサイクル段ボール箱か錦糸で密封するリサイクル紙の封筒を使用します。

素材として利用する漁網に含まれるプラスチック以外に、プラスチックを全く使用していません。

ドイツ国内では、カーボンオフセットに積極的に取り組むDHL GoGreen経由ですべての注文が出荷されています。

③海洋保護への支援

BRACENETは、廃棄された漁網を海から取り除くだけでなく、その他の海洋保護活動を支援しています。例えば、バルト海のネズミイルカの生存のために活動するシーシェパード、世界中のサメの個体数を守るサメ同盟国、そしてガラパゴス諸島周辺の生物多様性のためのチャールズダーウィン財団などです。

https://twitter.com/ColliesandCakes/status/1494722486465875968

持続可能性への配慮が必要な理由

ここまで、サステナブルアクセサリーについて紹介してきました。

そもそもなぜジュエリー業界において、持続可能性への配慮が必要なのでしょうか?

このような取り組みが増えてきている背景には、ジュエリー業界が抱える課題があります。

環境問題

多くの人々を魅了するジュエリーですが、いくつかの環境問題が課題であると言われています。

宝飾品業界は、発電、農業、輸送などに比べて比較的小規模な業界です。しかし、重要なのは重量比で、ジュエリーに含まれる成分の炭素コストは、他の多くの日用品よりも劇的に高いと言われています。

表-1は、金属や鉱石の採掘によって生成される CO2e の量を示しています。

平均CO2排出量(kgCO2/t)2016年の平均CO2排出量(Mt)
ボーキサイト(鉱石)4.91.4
3,70075
金鉱石69.5 74.6
23,435,00075.3
鉄鉱石11.9 38.8
(表-1)“Metal Mining’s Environmental Pressures: A Review and Updated Estimates on CO2 Emissions, Water Use, and Land Requirements”, Michael Tostら(2018),表3、4より作成
(平均排出量は当該研究でデータ集計のベースとした複数文献による算出の平均排出量を指す)

ジュエリーに使用される貴金属は、重量あたりの二酸化炭素排出量がはるかに多いことが分かります。また、採掘のために広範囲で森林伐採が行われることもあり、環境破壊に繋がっているという問題もあります。

これらジュエリーに使用される貴金属をリサイクルされたものに変えることで、大幅な二酸化排出量の削減の可能性があります。

C.HAFNERによる分析

カーボンフットプリントとは

脱炭素化のための取り組みの一つにカーボンフットプリントがあります。商品・サービスのライフサイクル各過程で排出された温室効果ガスの量を追跡した結果、 得られた全体の量をCO2量に換算して表示することを言います。二酸化炭素排出量を「見える化」することで、事業者の取り組みを開示し、消費者の意識を変えていくことが目的とされています。

近年では、ジュエリー業界においてもカーボンフットプリント表記をする企業が増えてきています。

ラボグロウンダイヤモンドのメリットとデメリット

近年では、天然ダイヤモンドの採掘が引き起こす様々な問題を解決する一つの手段としてラボグロウンダイヤモンドが注目されています。

ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドとまったく同じ物理的、化学的、光学的特性を示す人工ダイヤモンドです。同じ輝きや強度を持ちながら、環境に配慮している点で今注目されています。

CVD(Chemical Vapour Despositionー化学気相蒸着法によるラボグロウンダイヤモンド生成の過程
引用:https://terra1012.com/blogs/bibliotheque/220415https://terra1012.com/blogs/bibliotheque/220415

最も古くから研究され、多く普及している方式がHPHT(High Pressure and High Temperature:高温高圧法)です。天然ダイヤモンドが地中深くのマントルで、高温・高圧の条件下で生成されるように、筒状の炭素に55,000気圧ほどの圧力と1,400℃以上の高温をかけて人工的に生成します。

HPHT(High Pressure and High Temperature)ー高温高圧法によるラボグロウンダイヤモンドの生成の過程
引用:https://terra1012.com/blgs/bibliotheque/220415

一方で、ラボグロウンダイヤモンドの製造過程でどんな二酸化炭素を使用しているかにも注意する必要があります。

通常のラボグロウンダイヤモンドは、メタンガスやグラファイトなどの化石炭素源から作られており、どちらも地面から採取されます。業界は単に採掘を別のタイプの抽出プロセスに置き換えただけだという指摘があります。

また、ほとんどのラボグロウンダイヤモンドの生産者は、エネルギーを大量に消費する生産プロセスを、石炭火とガスで発電した電力に依存しています。その結果、平均的な鉱山由来のダイヤモンドよりもはるかに多くの排出量が発生しています。

よりサステナブルな太陽光発電や風力発電によるクリーンエネルギーを使用し、ラボグロウンダイヤモンドを製造する企業も少なくないですが、その道のりは長いと言われています。

参考:https://aetherdiamonds.com
参考:https://terra1012.com/blogs/bibliotheque/220415

まとめ

いかがでしたでしょうか?気になった方はぜひ各ブランドの商品を見てみてください!
また、ENEYやGEM EDENは店舗で実物を見ることもできます◎

ENEY 松屋銀座
https://eney.jp/pages/store

GEM EDEN BIZOUX新宿店/BIZOUX自由が丘店/BIZOUX福岡店
https://gem-eden.com/pages/store

サステナブルに取り組む企業は今後ますます増えていくと思われます。

環境にやさしい選択を取り入れつつ、ファッションを楽しみたいですね!

 

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